はましゅふにっき

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「スペシャルアクターズ」感想 面白かったけど、見返さない

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「カメラを止めるな!」の監督最新作。

旦那くんに誘われて、観てきました。

 

(公式さんの予告編youtubeはこちら)

youtu.be

 

旦那くん、カメ止めも気に入ってたし、TRICKとかも好きだしね~。

おおたもそれは同じです。

 

(カメ止めについてはこちら)

 

先に本作のざっくりとした感想を言うなら、

タイトルの通り「面白かったけど、もう見返さない」です。

他にもいろいろ言いたいことはありますがのちのち。

 

本記事はネタバレあり、未視聴者への配慮なしで書いています。

 

「カメ止め」の事情をご存知なら分かると思いますが、この映画も、

事前情報なしで見て、どう感じるか試してみてほしいな。

 

・もう見た

・一生見ることは無い

・無類のネタバレ好き

 

の方たちへ向けて。それ以外は、自己責任で。

 

 

混雑具合レポ

 

近所の映画館で一日一回、夜の上映のみでした。

事前予約しようとして調べた旦那くんと、びっくりしちゃって。

終わりかけの映画なの!?と確認したけど、

公開は10/18、おおたが観に行ったのは11/2。

 

あの『カメ止め』監督の最新作なのに…!

そりゃカメ止めももともと、マイナーだった作品が注目されて…という流れではあるけども。

近所のもうひとつの映画館(別系統)では、上映すらなかったし。

 

まぁこんな田舎で、日に一回でもやっててよかったねぇと観に行ったのですが。

 

お客さん、わたしたちともう一組だけ。

 

ひょえ~。

一日に一回だけなのに!?今日は土曜の夜なのに!?

むしろもうちょっとで貸し切りだったのにごめんね、カップルよ!

 

ちなみにそのカップル、上映中めっちゃ笑ってました。

よかったよかった。

 

本編感想

 

では、本題。

「見返さない」なんて、ちょっと否定的なタイトルにしちゃったけどね、

途中までは面白く見てたんです。

いや、途中どころか、終わりの3分前までは、とっても楽しく見てたんです。

 

世の中の人たちは好きだよねえ、どんでん返し。

 

まあ、もうちょっと詳しく書きましょう。

「一生見ないからネタバレOK派」の人も見てるかもしれないので、

ストーリーをざっと書きますと。

(さっきのyoutubeが一番分かりやすいけど。)

 

主人公は、役者志望の冴えない男。

緊張すると失神しちゃうのが悩みで、メンタルクリニックにもお世話になっている。

 

そんな彼が、同じく役者の弟にすすめられ、

「スペシャルアクターズ」に所属します。

この「スペアク」、役者事務所みたいなものですが、

普通の演劇仕事だけじゃなく、サクラの仕事も受けてます。

店に行列を作るとか、葬式で泣くとか。

さらに相談次第では「もっと複雑な日常演技」も請け負う、なんでも屋。

 

アドリブもいるだろうし、気が弱くて失神しがちな自分には無理!

と断ろうとするけれど、

小さい仕事から慣らしていけば、むしろ訓練になるかもよ!大丈夫、俺もサポートする!という弟のゴリ押しと

家賃・光熱費滞納で背に腹は代えられず、「スペアク」で仕事をすることに。

 

飲食店の、ゲリラクレーム対応研修に協力したり

ホストと娘を別れさせたいという母親に協力したり。

 

そしてついに舞い込む、大型案件。

怪しげな詐欺宗教団体への潜入調査。

 

見てる側にはどきどきのプチどんでん返しありつつ、

地味な彼が憧れ続けたヒーロー「レスキューマン」をなぞって、なんとか解決!

 

弟くんの「行け、ヒーロー!」という応援のつぶやき、すごくよかったです。

劇中劇「レスキューマン」も、昔のアメリカンヒーローっぽい映像で、面白パロディでした。

ちゃんと日本語吹き替えになっててね。よかったよね。

昔に録画したVHSをずーっと大事に見てて、台詞も全部言えちゃうっていう主人公の設定もよかったし。

 

よかったよ。

 

で、どきどきはらはらの潜入調査を経て、

詐欺団体の悪事をどーんと暴いて、

メンタル医に「薬や手術じゃ治せません。あなた次第です。」と言われていた失神癖も克服。

オーディションで監督に怒鳴られても(冒頭の似たようなシーンでは失神してるけど)、

もう倒れない!

オーディションは落ちたっぽいけど、帰り道に主人公は自信をつけたようににっこり。

だってもう失神しないから!

 

やったーやったー!

うんうん、いい映画だなあ。

 

と、思ったら。

いいですか、書いちゃいますよ。

 

最後の最後。

主人公が、気づいてしまうんですよ。

「スペアク」事務所の依頼人ファイルに、弟の名前があるのを見ちゃうんです。

ターゲットは、自分。

 

スペアクに所属してからの仕事は、ぜーんぶお芝居。

 

飲食店でクレーマーをやったのも。

ホスト狂いの娘を別れさせたのも。

そういう依頼が来た「...という設定」だった。

 

もちろん宗教団体も、そんなもん元から存在しない。

教祖様も役者。教祖様を傀儡にする父親も役者。

商魂たくましい幹部たちも、救えたと思っていた信者たちも役者。

 

依頼目的欄には一言、「兄の治療」。

 

これを見て主人公、ぶっ倒れて終わり。

 

よく出来た設定ですよ。

そりゃ怪しすぎる上にちょろすぎるとは思ってましたが、

我々TRICKで訓練された身、こんなもんかなと気が付きませんでした。

 

仕掛け自体にはうまーく引っ掛かり、狙い通り驚きはしたものの。

おおたの印象は、「悪趣味」です。

 

こういう「みんな知ってたのに自分だけ知らずに踊らされてた」って状況、

もう、こっちが過呼吸でぶっ倒れそう。

 

自分がいいな、と思っていた男の子がいて、まわりの人たちに

「あいつのこと好きでしょ~」

「デートしたの!?いい感じじゃん!」などさんざん囃し立てられていたのに

実はその人には彼女が居て、それをまわりのみんなも知っていたときみたいな。

そんな思い出がよみがえりましたね。

 

自分事すぎる思い出の紐づけだとは認めますけども。

この映画を作った人たちは、そういう思いをしたことがないんだろうな…と。

 

旦那くんも「お兄ちゃんの為だから、いいんじゃないの?」とけろっとしてた。

旦那氏、見た目は地味だけど、心根が陽なんだよな…。(褒めてる)

 

え?みんな知ってたの?

ガチで一生懸命やって、なんか嬉しくなってたのって、自分だけなの?っていう虚しさが押し寄せちゃって。

 

ピエロかよ~~~~

死に物狂いでレスキューマンやってた主人公、ピエロかよ~~~~~!

 

しかもせっかく克服したと思ってたのに、失神で終わるし。

 

後味さいっあく。

(※個人の感想です)

 

カメ止めは、ひっくり返しを知って「もう一回見よ!」と思えたけど、

この映画はもう見返さない。

 

主人公がピエロ、だけじゃなくて、もはやわたし(視聴者)もピエロだよ。

主人公と一緒に潜入調査をしていたみんなへの応援の気持ちはもちろん、

お父さんにいいように操られる教祖様もちょっと可哀想だな…とか、

そんなことまで考えていた自分が馬鹿馬鹿しいよ。

 

そもそも映画自体がまるごとフィクションだ!と言われればそうなんだけど。

 

せめて視聴者だけは察せるように、中盤でにおわせるとかできなかったんですかね。

(まわりの人たちが大げさすぎ、怪しすぎ、というのがにおわせだったとしたら、そういう作風だと流してしまったわたしが悪い。)

そしたら共犯者になれて、ここまで心えぐられることはなかったかもしれない。

もしくは、ネタばらしがラスト3分だとしても、視聴者にだけ分かるようにして、

主人公は知らぬが仏、成功体験を胸に幸せに暮らすとか…。

 

あるいは「すべてを知った上で、改めて弟に感謝するシーン」を入れるとか。

(ありがとうって言葉にするシーンじゃなくても。)

エンドロール後にそういうのないかな…?ってちょっと期待したけど、何もなかった。

 

知ってしまう、のではなく、弟たちから直接「失神癖の克服おめでとう!」ついでに打ち明けられるというパターンも有りだったかもしれない。

秘密を押し通すより、騙し続けるより、つまらないけど道徳的だ。

 

依頼人ファイルを見る前に、主人公が「もしかして?」と怪しむきっかけがあって。

いっそ「スペアク」自体が、弟の作った期間限定組織で、

確認しようと訪れた事務所は既にもぬけの殻になっている…!?なんて展開も想像したんだけど。

そうじゃなかったね。そこまで行くと世にも奇妙なレベルになっちゃうかね。

いっそ依頼人ファイルなんて生々しいものは見せず、

それぐらい置いてけぼりにしてくれればよかったとさえ思うけどね。

 

オチについて、こうしていくつかパターン考えたけど、すべて好みの問題だし、

「映画として面白いか?」「観客に衝撃を与えられるか?」

というのを求めると、素人の思考とは別なのかしら。

絶賛してる人もいるわけだし。

 

オチとして失神は分かりやすいけど、

せっかく「治ったぞー!」ってにこにこしてたんだから、

安易にオチにしてほしくなかったというのもある。

 

失神ネタで言うと、「小学生からの症状」って言ってるのに、

失神しそうなときのフラッシュバックが「役者やめれば!?」って怒鳴られてる映像なのはどうかと思いました。

父親(特に男性に怒鳴られるのがスイッチらしいので)や教師に怒られる映像にすればよかったのに。

まあ、これは細かいことだけど。

 

 

宗教団体潜入タイム最後に弟がつぶやいた、

「行け、ヒーロー!」だけは芝居じゃなくて真実というのだけが救いかな。

 

ツイッタでちょっと検索した感じ、結構絶賛コメントが多くて。

リピーターになってる人もいるみたいで。

 

とても見返す気になれないよ。

集団で一人を騙すために、大掛かりなお芝居をしているなんて知っちゃったらさ。

主人公の為を思ってなのは分かるけど…分かるけど…。

 

何度でも言うけど、ラスト3分まで(ほんとに3分かどうかは計ってないので知らん。比喩として。)は

本当に楽しんでいたんです。

楽しんでいたからこそ「なーんだ、ぜんぶ嘘だったんだ」とがっかりしました。

 

あと、どうしても新海誠にしか見えないおじさんが出てた。 

けど、検索しても似てるって言ってる人ひとりも居なかったから、

わたしの目は腐ってるのかもしれない。

 

 

 

ではね |ω°)ノ