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横浜女が滋賀で主婦する

日常系雑記ブログ。壁打ちスタイルでやってます。

「小説 君の名は。/君の名は。Another Side:Earthbound」感想

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たとえ今さらと言われても!書くぞ!!

ということで、「小説 君の名は。」と「君の名は。Another Side:Earth bound」2冊の感想をまとめて書き綴ります。

すでに大流行を経ているので、ネタバレにかまわず進みます。

映画か本、最低でもどちらか見ていないと分かりにくい文章になっているかもしれませんが、あしからず。

 

ちなみにこの2冊は、それぞれAmazonほしいものリストから贈っていただきました。

改めまして、ありがとうございます!

 

(映画の感想はこちら)

「君の名は。」感想 文学部のわたしの卒論は「魂は名に宿る」だった

 

(お礼速報はこちら)

【お礼速報】Amazonほしいものリストからプレゼントをいただきました!

【お礼速報2】Amazonほしいものリストからプレゼントをいただきました!

 

 

小説 君の名は。

 

映画本編の内容を小説にしているのがこちら。

書いているのも、監督の新海誠さん。

知らなかったけど、映画の公開前にもう出てたんですね。

 

「捻じれて絡まって、時には戻って、途切れ、またつながり。それが組紐。それが時間。それが、ムスビ」

この、大好きな一葉おばあちゃんの台詞も文字でしっかり咀嚼できて満足。

 

 

 

二人の一人称で語られるメリット

映画でなんとなくバタバタ乗り切ってた入れ替わり序盤のシーンなんかは、

より細かくそれぞれの一人称で書かれているのを読むと、混乱やのちのちの納得感が増します。 

 

映画では「もっと早くからメールとか電話で連絡とれないか試すだろ」なんて突っ込まれていたけど、小説では早い段階でもちろん試していた。

映画で出てきたあのシーンは「やっぱり無理だよな」という確認だったよう。

 

司くんたちがおしゃれカフェで「木組みがいいねえ」と言ってたのは

そのころから建築関係に興味があったからなのかー、とか。

ただの世間話じゃなかったのね。

 

奥寺先輩まわりのエピソードも、より細かく「女慣れしてないおろおろ感」が出ていてよかった。

 

後半のじっくり具合が嬉しく、設定も理解しやすい

映画でどのくらいのバランスだったか記憶が曖昧ではあるけど、とにかく「ラストスパートのスピード感」が重視されていたように思います。

(ラストスパートというのは、彗星が落ちてくる日に戻ってからのシーンと考えてほしい。どうやったら糸守のみんなを死なせないですむか!という怒涛の流れ)

何かのインタビューで監督が、観客を飽きさせちゃいけないとか、間延びしないようにあえて駆け足にしてるみたいなことを言っているのも見た(気がする)。

 

ところが小説では、彗星最接近の日に三葉として目覚めるのが、本の厚さで見るとだいたい半分くらい。

つまり残りの半分全部がラストスパートみたいなもんだ!

テッシーとさやちんとの作戦会議や、二人についての思い(「これが終わったら、こいつにも会いに来よう」とか)なんかも、より細かく描写されている。

 

そういえば、町長である父親に話に行くシーンで、瀧が

「三葉のからだは、緊張すると膝の裏に汗をかくことを初めて知る」っていう文があるんです。

うまくいえないけど、ここすごく好きだなあって。

他人のからだを借りる生々しさと緊張に、どきっとする。

 

あ、あとさやちんに姉がいて、役場の放送を担当してたってのも小説にしかない情報ですね。

町長選挙について放送される最初の方でこの説明が入るんですけど、避難シーンで

「お姉ちゃんの声にそっくりで、役場の放送じゃないなんて疑う人はきっと誰もいないだろう」というフォローの一文がちゃぁんと入る。

なるほどたしかに、この設定ってすごく重要じゃん。

 

あとは、千二百年周期で訪れる彗星にそなえて「数年先の人間と入れ替わることが、宮水の巫女に託された警告システム」というのも

本でじっくり見たほうが分かりやすかった。

映画で「ばあちゃんも入れ替わったことあるよ」「入れ替わりはこのためだったのかもしれない!」と言われたときは

「ふーん?神社家系だから?」となんとなく流していたが

警告システムと言い直してくれたのは理解しやすかった。

 

映画を鑑賞後の満足感そのまま

ここまで書いた通り、より細かい心情を描写したり、設定をきちんと分からせてくれるセンテンスが入る親切設計でありながら

映画を観た後と同じように満足感が味わえました。

3回観てるっていうのもあるけど、読んでて映像も浮かんでくるし。

ちなみに、二人が数年後再会してさらにその後…みたいなおまけもあるのかな?と思ったけどなかった。

まあ蛇足が無いというのもすっきりでよし!

 

いつでもどこでも、浸りたい好きなシーンをぱらぱらとめくって確かめられる、ファンなら手に入れたい一冊です。

 

君の名は。Another Side:Earthbound

 

earthboundってなんだよ?と思っていたのですが、本を開いてすぐのところにこんなページが!

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親切~!very kind~!

 

下の意味は彗星そのまんまとして、

上の方の意味は、田舎の町に縛られている感をあらわしているのかな?

 

そしてうっすら三葉ちゃんが透けている通り、たまにイラストが入ります。

「ラノベ」と言って間違いないかな?

電車で挿絵ページにさしかかると、自意識過剰ながらちょっと恥ずかしいです。

 

書いているのは新海さんではなく、加納新田さん。

 

四部に別れており、それぞれ瀧・テッシー・四葉・お父さん目線のお話です。

 

 

一話 瀧サイド

「ブラジャーに関する一考察」というサブタイトルがついているとおり、とにかくブラの記述が多かったです。

ラノベ感。あふれでる青少年向け感。

それにしても、ここまでブラについて延々描く必要はないのでは、と思いました。

映画でももみもみシーンはあるし、そこが笑いどころ、和みどころになるわけですが…。

いやいや、「入れ替わり当初はノーブラで出かけていた」というのはさすがに無理があるのではなかろうか。

パンツ見えちゃうのを気にしない、まではあるだろうと思えるのですが

いくらなんでもノーブラでお出かけは無いよ。

透けるじゃん。着替えてこれでいいのかな?って鏡見た時に気づくじゃん。

童貞男子だから無関心、じゃなくて、誰でも気づくじゃん??

ノーブラでバスケなんて絶対無理だ。

ぼよんぼよんして痛いから、気にならない訳がない。

 

小説版の方では、「突然の入れ替わりを警戒して、三葉は寝るときもブラを付けるようになったみたいだ」という記述がありました。

これぐらいでよかったなあと個人的には思う。

 

うーん、若い男の子が読んだら楽しいのかな?

 

二話 テッシーサイド

みんな大好き、テッシー。

家業を継ぐことが決まっている自分と、田舎町の環境への不満と愛着について。

「お互い大変やな」という映画のセリフの背景を見せてもらっている感じ。

映画でいつの間にか作っていた、自動販売機横の「オープンカフェ」制作の様子が語られているのは嬉しかった。瀧が入っている状態の三葉と、男の友情が育まれているのも愉しい。

 

三話 四葉サイド

四葉ちゃんはかわいいなあ。

この本の雰囲気で、一番ハマっていたのは四葉ちゃんのエピソードではないかなぁと思う。

四葉ちゃんかわいい。

いつも和食のお姉ちゃんが、いきなり凝った洋食作り出してびっくりするとか

きっと男のために覚えた料理なんだ!って推測するところとか

かわいい。

お姉ちゃん大好き感かわいい。アイスのエピソードもかわいい。

時空飛び越えエピソードも好みではあります。

ばあちゃん見てたくせに、神楽の伝承途切れてんのかよ…と突っ込みたいけれども。

まぁそれを差し引いても巫女ファンタジーは好みである。

 

四話 父サイド

本編を補完する役割としては、やはり一番大事なのはこの父サイドですかね。

映画のあと、さんざん「町長の説得シーンが無いのは逃げ」とか言われてましたけど。

結局はお父さんにもかなわない、お母さんパワーだったんだなあ。

 

若き日の両親の出会いのシーン、神話談義もたいへん好みでした。

それにしても二葉さんの巫女オーラの描写がすごい。

 

「この世のすべてはあるべきところにおさまるから」

「これがお別れではないから」

 

巫女パワーに反発して、二葉さんの死後、神社中心の糸守を変えようと町政に走ったお父さんでしたが

結局は「あるべきところに導かれ」ていたと。

巫女パワーの予言通り。

 

説得シーンは映画では描かれませんでしたが

「そうか。自分が町長になったのも、三葉の願いを聞き入れるこの日のためだったのか。結局二葉の言う通りだった。君にはかなわないなあ」という、

二人の歴史あっての納得だったようです。

まぁこの瞬間には彗星は割れているし、やべぇって思うわな!歴史には詳しいしな!

 

宮水の女はだいたい似たような顔みたいですが、

現実にもクローンかよ、ってくらい似ている同性親子ってたまにいますよね。

見るのは楽しい。

うちは母・姉・わたしとばらばらの顔だから、あんまり気持ちが分からない。

 

全体

わたしはやっぱり、後半二つのお話が好きですかねー。

そうそう、宮水の血の話の補完が欲しかったんだよ!!という感じ。

 

もとから「君の名は。(笑)」「ただ流行っただけでしょ?話のアラ多いし」とかしっくりきていない人に

「これ読めば納得感増すから!!」と押し付ける気はまったくありませんが

(一本の映画としてお話の納得感があるかどうかと、本で補完できるよ!というのは別だと思うし)

映画を好ましく思った人なら一度は読んでもいいのではなかろうか。

ふだんラノベ読まない人は一話目のブラジャーについてで挫折しそうになるかもしれないけど、最後まで読んでほしい。

 

 

 

ではね |ω°)ノ

 

(映画の感想) 

 

(おおたのAmazonほしいものリスト)

www.amazon.co.jp

 

(これまでのお礼速報)