横浜女が滋賀で主婦する

日常系雑記ブログ。壁打ちスタイルでやってます。

映画「サバイバルファミリー」感想 銀行を辞めてよかったと個人的なことを思う

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サバイバルファミリー、見てきました!

旦那さんがテレビCMを見て珍しく「観たい!」と主張してきたし

わたしもチラッと予告を見たところ面白そうだなと思ったので承諾。

日曜日に見てきたので感想文を。

 

ちなみに田舎のオアシス、イオンモールなのに人が少なかった。

日曜の午後2時台というちょうどいい時間で半分埋まっていたかどうか。

心配だ。公開2日目だったのに…。

たしかにデート向きでもないし、子連れで見に行く感じでもないなあ。 

 

未見の方のため「ここがびっくりしたな!」というキーポイントにはふれないようにします

ネタバレを含みながら書いていきます。

わたしの匙加減でつらつら書くよ。

原作本は未読だよ。

 

あらすじは公式サイトをどうぞ。

survivalfamily.jp

 

 

矢口史靖監督

 

なんとなく見たことある名前だなーと思ってあとでちゃんと調べたら

「ウォーターボーイズ」とか、「スウィングガールズ」の人だったんですね。

ウォーターボーイズは流行ったな~見てたな~という印象はありますが

映画もドラマも記憶がごっちゃになってるので、ここでは語らないでおきます。

スウィングガールズは好きで、実家にDVDもありました。

 

ハッピーフライトの人でもあるんですね。

たしかTVで見ました。

細かいことは覚えてないんですけど、なんか後味がモヤッとした記憶があります。

田辺誠一も綾瀬はるかも好きなんだけど。なんか。

好みじゃなくてもはや記憶が削除されてる。

 

まぁこうやって代表作にあげられるものの共通点としては、

コメディタッチなことでしょうか。

ボーイズとガールズは青春ものとも言えるけど笑いどころを作っていたし

ハッピーフライトもドタバタ劇だったよね、確か。

 

そして「サバイバルファミリー」も、予告を見る限りドタバタコメディな感じがしてました。

東宝の公式youtubeはこちら。


「サバイバルファミリー」予告

 

全体の率直な感想

 

つまらなくはなかったけど、面白くもなかった。

いや面白くないわけじゃないんだけど…うーん。

という感じ。

 

予告で爆笑コメディを期待しすぎたのかもしれません。

CMの作り方、ミスってないかなあ。

 

と言って、まじめな社会派映画かっていうと…うーん。

もちろん、この映画をきっかけに(災害時)電気がなくなったらどうするか考えてみたり

家族と向き合ってみようって思ったり

するのかもしれないけど。

良くも悪くも、直接的に説教臭い感じはしないです。

それはつまりコメディ寄りだからだろうけど、やっぱり電気のない異常事態であるからには「こわさ」もあるわけで

あーもうなんか難しい。

 

ちなみに予告を見ただけでは分かってなかったのですが

単純に「停電状態が続く」というだけではなく

車や、電池で動くもの、自家発電系も全部アウトでした。

時計も動かないから「今が何時かも分からない」

テレビもラジオも、新聞だって作られないから

「どこで何が起こってるのか誰も分からない」という世界。

なるほど、深刻さが増しますね。

 

ちなみに原因については劇中分からずじまいです。

災害でも大戦争でもないけれど「原因は調査中のまま復旧のめどは立たない」と。

映画の最後に、宇宙の影響ではないか?ってことになってましたけど。

 

世界がどうなってるのかまったく分からないまま

ひと家族が生き抜くためにどうするかって話です。

シンゴジラだったら政府がわちゃわちゃしてるんだろうなって思いますが

もう無政府状態みたいなもんでした。

(実際、国や自治体がなんとかしてくれる描写は一切ありません)

 

それにしてもアホ家族

 

アホ家族です。まったく。

東京に住んでる設定で、数日は「明日には元に戻るんじゃない?」なんて言いながら

なんとか過ごします。

(スーパーで買い占めが始まるのは当然として、作中の基準では電卓もアウトだから

店員さんがソロバン使ってたのはなるほどと思ったしちょっと面白かった)

 

ところがというか当然というか、

物流もとまるし水道も出ない。

会社の同僚やマンションの住人の中には、早いとこ東京の家を捨てて移動する人が現れるのですが

あほ家族はなんの情報もないまま「さすがにもう元に戻るわよ」と一週間居続ける。

311のときに流行った「正常性バイアス」という言葉がうかんできますね。

 

で、やっと気づく。

このまま東京にいたって死ぬだけだって。

(田舎がないやつはどうするんだ!という台詞もあった。あの人はどうしたんだろう)

 

鹿児島に母方の実家があるから、そこを目指すことに決定。

でも車も電車も飛行機も無い。

自転車で行く。

 

無謀だけど、それしかないんだからしょうがない。

でも野宿のときとかもうちょっと、気を付けようよ。

貴重な食糧なんだから、抱え込んで寝るとかさ。

交代で起きて見張りになるとかさ。

するだろ普通、いくら日本人はまじめと言われていても。

 

台風みたいになって、あわてて雨宿りできる場所に駆け込むシーンも。

食糧をつんだ自転車を「そんなのあとでいいから!」と言って人間だけ坂をかけあがるんだけど。

よくねえだろ、おい。

そして案の定の結果。

ねえ、生き延びる気ある?

 

あとバカ娘の「この期に及んで」とも言うべき数々の反抗。

鹿児島なんてド田舎やだ、自転車でなんて行けるわけない、などぎゃーぎゃー騒ぎ立てて、

道中もほぼ反抗。

疲れた、ほら無理に決まってる、お父さんのせいだ!とか、猫缶がマズイとか

風呂に入れなくて頭がかゆいとか。

うん、分かるよ。田舎やだよね。反抗期だしね。

猫缶はマズイし、頭もかゆい。

でもイライラしちゃうのも含めてみんな同じだよ。

生きるか死ぬかの世界でここまで言う?

 

こういうキャラが必要なのは分かるけど、もーひっぱたいてやりたかった。

よく劇中手をあげるやつがいなかったな。親父も甘い。

もう勝手に野垂れ死ねよと何度か思った。

 

でもこの子が泣くところはぐっとくる。

予告にもありますね。

なんで泣いてんの?→分かんない!ってやつ。

あれはいいシーンでした。

 

飢えたまま放浪して、やっと家の中でごはんが食べられるってシーンなんだけど。

疲れてたし、久しぶりのごはん、知らない人に助けられたという嬉しさもあれば

さっき捕まえた豚と、川に流れていった血も頭をよぎるだろうし

生きるってほんとは簡単じゃないんだなあって。泣いちゃうね。

 

すべてOFFになると、人間がONになるというキャッチコピーはすごく好き。

 

まぁこの家族はアホだけど。

でもこんな異常事態に、賢く確実に生き抜ける現代人なんて珍しいか。

 

藤原紀香

 

高速道路をチャリで移動中、あるファミリーに出会います。

みんなで自転車用のなんとかスーツ?着てて、もちろんママチャリじゃなくてそういう格好いいなんとかバイク的なものに乗ってて。

ふだんからキャンプやら好きなんだろうなって感じの道具も一式所有。

山奥へ行って湧水を飲むといいとか、こういう雑草は食べられるとか教えてくれたり。

 

小日向ファミリーがぼろっぼろのところを、なぜか小奇麗に優雅に過ごす紀香ファミリー。

いっそナチュラルな生活を楽しみましょう!というスタンス。

まさに神キャスト。

紀香さんが出てきただけで、この家族の役割が分かった。

 

まぁ小日向さんは、この家族の優雅さが憎くてひねくれちゃうんですけど。

大黒柱までアホだよ、ほんと。

 

ちなみに小日向ファミリー以外にちょこちょこ大物が出てますが、

エンドロールに「田中要次」の名前があったのに

どこに出てきたのかさっぱり分からない。

紀香さんのような分かりやすいゲストキャラではなかった。

旦那さんに聞いても「え?名前あった?見間違いじゃないの」と言われる始末。

あんな濃い顔が画面に出てて、気づかないなんてむしろすごい。

どこに溶け込んでいたのか本気で知りたい。

公式にもwikiにも名前があるから、出てたことは間違いないのに。

 

元銀行員として思う

 

これはまた個人的な話だけど。

銀行で働いていたころ「どうかわたしの勤めている間に首都直下型地震が起こりませんように」と思っていた。

もちろんちょっとの停電も超こわい。

311のときは学生だったけど、何かあると先輩の口からそのときの話が出たものだ。

以降、いろいろマニュアルは作られているが

不便と大混乱は避けられないだろうなと思う。

 

さっき書いたように、スーパーで買い物するシーンもあって。

カードが使えないから当然現金のみ…なのに、ATMは使えない。

みんなが銀行窓口に殺到。こわい。これぐらいは実際に起こりうる。こわい。

 

災害拠点店舗の金庫には、ビニールでパックされた1億円の塊があり

ふだんは絶対手を付けない。

ATMが動かず窓口だけで対応する災害時にだけ使われる。

でも1億あろうが2億あろうが店舗にある現金の在庫はたかがしれているので

劇中でも「お一人様10万円までしかおろせません」と叫んでた。

 

銀行員時代、何があっても出社しろと言われていた。

通常の配属店舗まで行くのが困難なときは、近くの災害拠点店舗に行くことになっている。

むりだよ~。

そんな非常事態に会社と社会のために出社しろなんて

おいらそんな正義の味方みたいなことむりだよ~とずっと思っていた。

 

どうせ映画みたいにぐちゃぐちゃに殺到されたら「早くしろ!」とか

「いくらでも金庫にあるんだろ!」とか

「自分の金をおろすのになんで制限されなきゃならねぇんだ!」とか

文句ばっかり言われるんだから

銀行員なんてやめてせいせいしたぜ。

 

まあ、状況が進んでいくにつれお金の価値なんて無くなって

物々交換になるんだけどね! 

この水が欲しけりゃ食べ物をよこせってね!

 

あ、深津絵里が水を値切るシーンはよかったです。

小日向さんはだめ親父って感じだったけど、随所でお母さんがいい味だしてた。

深津絵里はぼろぼろになってもきれい。

 

途中、或る程度の自給自足が可能な見知らぬ田舎の家でお世話になるんだけど

そこに一人で暮らすおっさんが「飯のかわりに嫁(か娘)を差し出せ」と無茶を言わないかと心配した。

こわい漫画の広告の見すぎだな、きっと。

(実際には一家総出で、純粋に労働力を提供する)

おっさん食べ物いっぱいくれて、いい人だった。

 

電車がだめなら、〇〇に乗ればいいじゃない

 

自転車もついにダメになって(なんせ東京から鹿児島目指してるからね)

線路を歩いて移動します。

これはちょっとスカッとする救済への道で、

電卓がだめならソロバンを使えばいいじゃない!と同じ「なるほど」がありました。

 

おおたなら、馬に乗って移動したいですね。

劇中世界の競馬関係者や乗馬クラブスタッフたちは、きっとそうしたに違いない。

馬なら川の水を飲んでも平気だろうし、草食だから人間の食べ物を分けなくていいし。

他人が簡単に盗もうともしないだろう。

あ、食べるために盗む人は出てくるかもしれない。

逆に言えば歩く非常食という考え方もあるが、まずは足になってもらうことだけを前提としたい…。

 

動物パートナー絡みでは、

マンションの隣人が「ごめんね」って言いながら、

鳴く犬を置いて鍵をかけるシーンがある。

一家でスーツケースを引いて行ってしまう。

いつ戻るかもわからない。

どんなにペットフードのストックを置いてたとしても、行きつく先は餓死。

せめて外に出してあげれば野生化して勝手に生きていくんじゃないのと思ったが

徒党を組んだペット上がりの野犬たちに食糧を奪われる、というシーンが後にあるので

正しいアンサーは見えない。

ねこちゃんなら、野良でも人を襲わないだろう。(贔屓目)

 

有事には一次産業の勝利

 

最終的には鹿児島のおじいちゃんちまでたどり着いて

田舎暮らしに落ち着きます。

男は漁に出て、女は機織り。

100年200年遡れば、人間こうしていたわけですし。

電気がなくなっても死にゃしないと。

(いや劇中世界でたっくさん死んだと思うけどね。

餓死とか略奪とか。病院関係もアウトだし。

でもニュースにならなきゃ知ったこっちゃない)

 

結局なんなのか

 

結局なんなんでしょう。

ひらたーく言えば、電気や文明に頼りすぎてる現代って怖いねというか。

生きるって、ほんとはそんな簡単じゃないんだよというか。

お金さえ出せば、上げ膳据え膳みたいなもんだけど

そうじゃないんだからね!って思い知る。

おおたも、お魚まるまる買わないですもん。さんまくらいかな。

あとは切り身ばっかり。

まして牛や豚がどうやってパックのお肉になるのか見たことない。

 

じゃぁ明日から、炊飯器捨てて釜で米炊けとか

洗濯機捨てて川で洗濯してみようとか

そういうわけじゃないけど

(電気に頼らないミニマリストだとしても、自給自足を満たさなければ

劇中世界やっぱりアウトだなあ)

 

便利なことだなぁって感謝したり

いのちをもらって生きてることを自覚したり

非常時の水と食糧は用意しといたり…は

この映画をきっかけにできるかな。

 

あとは、ダメ親父や反抗娘をはじめばらばらな家族がまとまっていく話でもあるので

忙しい人は意識的に、家族との時間をちゃんと作ってみるとかね。

 

なんかこうやって書いてると、とても学びのあるいい映画みたいに見えてきた。

が、これはわたしがブログネタにするために絞り出している部分もありまっせ。

とにかく予告の印象とはけっこう違う、ともう一度。

 

観たい!と言い出した旦那さんも、鑑賞後全く感想を述べませんでしたからね。

これが何を意味するか、妻は察しましたよ。

わたしもわたしで「紀香さんよかったね~」とか、そんなことしか言ってませんけどね。

 

あまりネガティブなことは言わない、というのは

そういえばお互い一緒かもしれない。

つまんなかったね!金返せ!で、盛り上がれる夫婦もいるかもしれませんが。

 

まぁうちの旦那さんの場合、よかったときもそんなに語らないけどね!

脳のそういう領域、いつもエコモード!

 

 

 

ではね |ω°)ノ