横浜女が滋賀で主婦する

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金ロー「耳をすませば」感想 己の純粋さの喪失を実感せらる

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金ロージブリ祭り、今シーズン最後は「耳をすませば」でした。

 

(「せらる」がひっかかった人はこちら) 

 

それにしてもねぇ。

今回のジブリ祭り、ナウシカ・千尋・耳すまと、すべて金ローのCMで「全人類必見」という文句を使ってたんです。

最初はナウシカだけのコピーかと思ってたんですけど、3作全部。

なんかもう、そういう雑なことするのやめません?って思う。

「全米が泣いた」と同じくらい薄っぺらい。

ぺらっぺらの、すかっすか。

 

しかしながら耳すまにはなんの罪もありません。

毎度同じく、パッションのままに書きたいことだけ書く。

劇中でワープロ使ってたり、家電でやりとりしてたり、今見ると時代を感じるね。

 

 

監督・近藤喜文

 

金ローでは(あのスポンサー紹介の画面で、両脇に縦書きされるクレジットで)

「脚本・宮崎駿」って書いてありました。

 

うん、そうだよ。そうなんだけどね。

近藤さんの名前も出せばいいじゃない?

そりゃ本編のエンドロールに書いてあるけどさあ。

 

「猫の恩返し」のときも、同じようなこと書きましたけど。

 

wiki開いてみたら、近藤喜文さん、金ローの前のオープニングの

「映写機おじさん」を作った方だったんですね。

それは知らなかったなー。

あのオープニング、好きでした。

なんなら今から戻してくれてもかまわない。

 

気分は夏休み

 

耳すま見ると、一気に中学生の夏休みの気分になります。

まぁ、作中でも季節はしっかり進むんですけど。

それでもやっぱり、夏休み!て感じ。

 

それにしても中3のあの季節から勉強を優先度一位にしないというのは

大丈夫なのかとほんとにハラハラ。

あんた、このままじゃ中卒だよ…!

そりゃお姉ちゃんもキレるよ…。

 

お姉ちゃんこわいよね。しっかり者でさ。

圧倒的正義!正論武装!常識人!

いい奥さんになるよ!

ちなみにあの「カーレシィー?」は発音込みで、

日常生活で使えるジブリ語ランキング上位間違いなし。

 

杉村の気持ちはさすがに気付け

 

すぎむらぁ…!

我々が求めがちな中学生男子らしさを全うする杉村。

 

いやしかしね、さすがにね、あんんたたち気づきなさいよ。

夕子ちゃんもだよ!

夕子ちゃん、片思い描写はあれど「杉村は雫のこと好きなんだろうなあ」って悩む表情が一ミリもないから

たぶん気づいてないよね。分かるだろふつう。

二人でいるのに「俺のカバンとってよ月島!」って名指しするんだよ?

いやなんならカバンに近いの夕子ちゃんだよ。

夕子ちゃんにもうちょっと、じめっとした観察眼があれば

それで映画一本作れるレベル。

 

雫にももうちょっと、恋愛自意識があれば…

あの子が読んでるの、ファンタジーばっかりだからなあ…

 

「にぶいのは自分じゃないか」って落ち込むセリフあるけど

にぶすぎんだろ…と全員が心でつっこむ通過儀礼。

神社のシーンはいいですね。

なんか、日本の中学生の夏休みのいいところを全部つめたような良さがある。

思春期だねえ。

でもあんなに大声で好きとか言わないで恥ずかしい。

木漏れ日、ヒグラシ、熱のこもる手。

記憶の中の木のにおいがわきあがるような。

いいねえ、思春期。

 

カントリー・ロード

 

家で独りで見てるとき、ベンチで訳詞を夕子ちゃんと口ずさむシーンで

一緒に歌いがちだよね。

合唱は好き。あれはいいよね。

カラオケも好きだけどそれとも違う。

合唱なんだよ。合わさるの。ねえ分かる?

 

雫が「ありきたり」とバッサリ切ったあの訳の方も、実は好き。

「帰り待つ 置いた犬」のところが。

 

あと、あの聖司くんの伴奏で歌うシーン。

おじいちゃまたちも加わって。

なんか今回久しぶりに見てたら、このシーンで涙でてきた。

とっても愉快。愉しい。

なんだろねえ。うまく言えないんだけど

勉強でも、仕事でも、なんかいろんなこと詰め込みすぎて疲れちゃってる人たちは

ちょっとでいいから「こういう時間」を作ることが出来ればいいよねと思う。

 

聖司くんの音楽も、雫の文学も、世の中になくても誰も死なない。

文学部なんて役に立たないから潰せとか言われがち。

(まぁ仕事で役立ったことは実際ない)

でも、あったほうが愉しいじゃない!と思う。

 

この感想を書くためにwikiを確認してたのですが、

あのシーンでリュートを弾いてたおじさん、鈴木敏夫の声だって初めて知った。

まじか…!

 

ちなみにこの幸せな時間が流れる音楽シーン、

杉村をふった直後であることを忘れがち。

夕子ちゃんに「切り替え早いね」て言ってたけど、

あんたもけっこう上級者だよ…!

 

ちなみにおおたは「あのシーンの雫っぽくカントリーロードを歌う」

というネタをたまにお風呂で練習していますが

誰にも披露したことはありません。

 

楽器でも習おうかなー。(言うだけ)

 

聖司くん

 

中の人でびっくりと言えば、聖司くんが高橋一生だったことにもたいへん驚いた。

カルテットのことで検索してたらこのネタにゆきつき驚愕。

ちょうど声変わり完了の直前だったとか。絶妙!

今までからかってばっかりだった聖司くんが、

急にデレ始めるあの帰り道はたまらない。

 

ハクの中の人も変声期で、あの声はもう二度と出せないって言ってるらしいし

お年頃の男の子を起用すると、こういうところが面白いですね。

 

それにしても「それってストーカーじゃね」なんて言われがちな天沢聖司。

いいよねえ。

コンクリートロードのところとか

地球屋の前で話しかけるところとか

実はすっごいドキドキしてたのかな!?って想像するの楽しい。

 

あらゆる努力と神がもたらした偶然で、

雫がだんだん自分のテリトリーに入ってくるのは

えも言われぬ興奮であったに違いない。

 

わたしは聖司くんのこと、ストーカーとは言えない。

あれは努力家と呼んであげたい。

だって聖司くん、雫に気づいてほしくて「ウサギ号の冒険」とか借りてるんですよ?

だいぶ頑張ったと思うよ…。

(図書貸出のプライバシーがどうのとかは他のブログさんに任せる。

まあ、ゆるい時代もあったよねってことで。

もうこういうことはできないし、データにさわれる環境にいる人が今やったらガチアウト)

 

まあわたしだったら、図書館にあんな好青年がいたらすぐ気が付くけどね!

というか同じ学校にいたなら、とっくにチェック!

 

聖司くんの髪がブルー系のブラックなのもとてもいい。

色白でブルーベースのあの感じ。絶妙。

そしてなんというのでしょう、「15歳にしては大人びた優しさと余裕」と言いますか。

あれが大人の男性だと「まぁ当然それぐらいできてほしいよね」ってなりそうな、

聖司くんだからこそ可愛くもある、なんともさりげない背伸び感。

前半は好きな子をからかっちゃう少年性からの、背伸び感!

 

それにしても最後、朝日を見に行くときもさ。

約束もなしに家の前に来るじゃない。

映画だからね。そりゃ会えるんだけどさ。

あこがれるんだよね。

わたしもね、やったことあるよ。

つい最近、大人になってからやったんだよ。

「もしも今日、ここで偶然会えたら、この人との運命」って賭けて出かけるの。

喫茶店で、本を一冊読み終わるまで、待ってみようって。

素直に連絡すればいいんだけど、それじゃ意味がないんだよ。

どうなったかって。まぁ会えないよ。

わたしがこんなだから、聖司くんの涙ぐましい努力を

ネタでもストーカーとは言いたくないんだな。

 

俺と、結婚してくれないか

 

二人は結婚すると思いますか?

わたしはむかしから、当然結婚すると信じていたよ。

 

15歳で約束したって絶対むりでしょ!と言う人には

夢がなさすぎる!と突っ込んだし、

失恋して思い出になるくらいが美しい!と言う人には

ゆがんだ見解だなぁ…と思ったし。

 

でもまぁそれなりに歳をとってじっくり見てみた今、

「一筋縄に結婚はできないだろうなあ」と思ってしまう。

 

聖司くんは異国の美女にせまられるかもしれないし

雫も(杉村の告白シーンを見たところ)押しには弱い感じがするし。

10年の修行の間に、色恋沙汰に限らずあらゆる障害もあることでしょう。

まぁ変わり者同士だから。

聖司くんが結婚できる歳になったら、遠距離しながらさっそく婚姻届を出すかもしれない。

ああでもそれでは「きっと一人前のバイオリン職人になるから、そしたら」という約束に反するか。

10年修行したらきっかり一人前なんだろうか。何年待つんだろうか。

ともあれよき理解者がいるってすてきなことね。

 

理解者といえば、おじいちゃんの懐が深すぎる。

じたばた空回りして、背伸びをして、どうしたらいいか分からなくなっているときに

「よく頑張りましたね。あなたはすてきです」と、言ってもらえればどれだけ安心することか。

 

おじいちゃんが生きてるうちに、聖司くんと雫の子を見せてあげたい…なんて、

年寄りくさいことを考えてしまう。

 

それにしてもあれね。

おじいちゃんは結局ルイーゼではなく、他の人と結婚して子を成したのよね。

でも迎えに来るのはルイーゼなんだな。

おじいちゃんになっても、ルイーゼなんだ。

若くて美しい思い出のルイーゼ。

 

話がそれた。

今さら何も感じやしないと思っていたが、

最後の「雫、大好きだ!」でなんだか目に涙がたまるぐらいはぐっときた。

あのストレートな表現。

わたしの中の純粋さはいつごろ失われたんだろう…という意味で。

 

そうか、お嬢さんはドワーフを知ってる人なんだね。

 

最後の求婚シーンの話をしてから語ることでもないのだが。

序盤のおじいちゃんのこの台詞。

共通言語があることの「話がはやい」感って、ありますよね。

いろんな条件をすっとばして仲良くなれそう、というか。

犬好きに悪い人はいないよ、みたいな信頼感。

それこそ、あなたもジブリ好きなの?とか

あのバンド知ってるの?とか。なんかそういう。

 

聖蹟桜ヶ丘

 

耳すまの聖地巡礼といえば、聖蹟桜ヶ丘ですよね!

学校周辺は小金井の方だとかなんだとかありますけど、

まぁ聖蹟桜ヶ丘のアピール勝ち。

 

大学生のときにはじめて訪れましたが、電車に乗っている時点で

この電車で、雫とねこくんが…!なんて考えてわくわくできます。

窓から見える京王百貨店の建物にも感動。

 

そして地球屋や図書館のあたりの坂。

ほんとにああいう、ぐるーっとした坂があるんですよね。

まぁそんな坂、探せば聖蹟じゃなくてもあるとは思いますが。

地球屋の前のロータリーみたいなところも。

「ここかあー!」って感じ。まさに聖地巡礼の楽しみ。

小さいお社も、細い階段もあったし。

そのまんま!ってほどではないかもしれないけど、

世界観は十分味わえます。

 

「俺、聖蹟住んでたことあるよ」とデートに連れて行ってくれた当時の彼と

その直後に別れたので

写真のデータは残ってない!速攻削除したんだぜ!!

風景の写真だけでも残せばこの記事で役立ったのになあ。

ま、要らないか。

 

夕子ちゃんちのライオン抱き枕どこに売ってますか

 

雫が小説書いてるシーンは、なんか黒歴史を暴かれるようで

もじもじして見ていられないのですが

やっぱりたまには「耳すま」もいいなあと思います。

 

おおたのまわりは、お金持ちが多いです。

父が無理をして中学から私学に入れたので、うちは庶民ですが。

お友達のおうちに行くと「つぎはおおたちゃんちで!」と言われたこともあります。

「どんな家なの?」と聞かれることも。

そんなとき、わたしはこう答えるんです。

「耳をすませば見たことある?あんな感じ」って。

まぁ、団地ではないから誇張表現ですが。

お嬢様たちを黙らせるには都合がよかったんだな。

今日はこのことと、

付き合ってたころ、旦那さんとよく自転車二人乗りしたなあっていうのを思い出しました。

 

旦那さんが学生時代からひとり暮らししてた家とわたしの実家が

自転車で行ける距離だったので

彼の家に遊びに行ったあと、いつも自転車で送ってもらってた。

とっくに大人だったけど、おくれてきた青春。

もう車で送り迎えしてもらったっていい歳なんだけど。

自転車は自転車なりに、楽しかったなあ。

今は二人乗りに厳しいらしいですが。安全運転。

 

そういえばナウシカ・千尋と、披露宴にこの曲使ったーという話をしましたが

耳すまの曲は使いませんでした。

最後の自転車に乗ってるときの音楽なんかも好きなんですけど。

肝心のカントリー・ロードがね。

いい歌なんだけど、結婚式に使う気にはなれなかった。

だって「帰りたい帰れないさよならカントリー・ロード」って…悲しすぎるじゃないか!

わたしは!帰るの!横浜に!!!

 

(ほかのジブリ語りはこちら)

金ロー「千と千尋の神隠し」感想 おにぎりと電車のシーン好き

金ロー「紅の豚」感想 ジーナさんへの憧れがとまらない 金ロー「猫の恩返し」感想 猫たちがツルッとしている 金ロー「風の谷のナウシカ」感想 やっぱりナウシカはすごいとしか言いようがない 「メアリと魔女の花」キャッチコピー「魔女、ふたたび。」の重さ。スタジオポノック? ジブリっぽい世界観を取り入れるために買った我が家の照明

 

 

 

ではね |ω°)ノ