横浜女が滋賀で主婦する

日常系無責任ブログ。壁打ちスタイルでやってます。

精神と子宮の「グレーゾーン」について思う(素人考え)

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春に「パートとして働き始めたよ~」という内容の記事を書いたことがありますが

 

(これこれ) 

 

おおたは現在、ある学校法人さんに雇われています。

 

先日、正職員以外を集めての研修会があり、

そこでいろいろ聞いて最後に思ったことをちょっと書いてみたいと。

 

いわゆる発達障害とか、精神障害とか、最近ぐっと認知度のあがったADHDとか、そんな感じの研修だったのですが

あくまでも1時間やそこらの研修会で聞いて「へぇ」と思ったことをベースに書いています。

(しかも資料は職場にあるので記憶のみ)

 

読んでいる方によっては「細かいところがちがう!」とか

「おまえが思ってるよりずっとつらいんだぞ!」とか

いろいろご意見があると思うのですが、「知ろうとするきっかけ、考えるきっかけ」ぐらいに受け止めていただき、ご容赦くだされば嬉しいです。

 

また、明日に役立つ具体例のご紹介!や世間に伝えたいオピニオン!というより

思ったことを書いてるだけです。

おおたの脳みそをのぞきたい人だけどうぞ。

 

 

多様化する学生対応

 

いまや大学全入時代、と言われてからも久しいですし

ガチエリートだけが高等教育を受けていた時代とは違います。

 

わたし自身もそうでしたが、恵まれたことに「なんとなく」大学に入れてしまう人は大勢いますし

イメージではあるけれど、それこそ夏目漱石が帝大に通っていたような時代を想像してみれば

「今の学生は幼い」と大学関係者が言うのも事実なんだろうなと。

 

で、先日の研修会では「多様化する学生対応について」という座学が行われました。

実際にキャンパス内の窓口で学生から相談を受けている、臨床心理士さんのお話。

 

『困った学生』は『困っている学生』かもしれませんというワードには、うまいこというなあと感心した。

 

「こちらが対応に困るような、ちょっと手のかかる感じのする学生」は「自分自身でも困っているのかも」と。

 

で、さっき書いたような障害とか病気を抱えている人の入学も、年々確実に増えていると。

グラフでも資料が示されたけど、身体的なパターンは「前からいるし、最近もちょっと増えてる」ぐらいなのに、精神系はすごく増えてた。

もちろん「昔は、ちょっと普通と違うかも?という程度で医者に診断されること自体がなかった」というのも考慮されるべきとは思うけど。

あとは、グラフのデータには鬱も含まれていたようですね。

 

具体例とか分かりやすかった

 

窓口に何度も同じことを聞きに来てしまう学生はいませんか?

自分のルールが通用しないと激高する学生は?

困った顔でこっちを見てるのになかなか要件を言い出せない学生は?

などなど具体例が出されたあと、

もしかしたらこのケースはADHD?不安障害?吃音?とか、

(吃音自体は知っていたけど、こういう場面で出てくるのは意外だった。なるほど。)

いろんな仮説を示してくれた。

 

それから次に「クイズだと思ってやってみましょう」と何かが始まる。

 

「これから出てくる画面の中に、木が何本あるか数えてくださーい。

あ、途中で1+1のような簡単な計算式が出てくるので、みなさんで答えを声に出して言いましょう!」

 

教育テレビばりの司会で進行され、前の画面には

木々の絵と、クイズに関係ないはずなのにゆらゆら動く笑顔の蝶々たちのイラスト、

そして上下左右からいくつも流れてくる計算式がいっぺんに映し出された。

 

「さぁて、木は何本だったでしょう?」

 

わかるかーー!

(少なくとも、指示通り途中の計算式まで真面目に追っていたらとても木のカウントなんてできない)

 

「ふふ、分からないですよね?ADHDの人の感じを、ちょっとでも体験してもらうクイズだったんです」

 

イコールとは言えない体験だけど、あっちもこっちも目に入って気になっちゃう、みたいな再現だったらしい。

窓口に何かを聞きに来た時も、目の前の職員の声だけでなく、まわりの学生の話し声電話の鳴る音隣のビルの工事の音、ぜんぶの情報が入ってきてしまうから、

必要な情報を拾えず何度も聞き返したりするんだそう。

 

よく注意力欠陥・散漫とか聞くけれど、そういうことなのか!と初めて分かった感じ。

 

あとは「なんか遅れて聴こえる」感じの人もいるんだそう。(これはADHDとは別だったかな?忘れた)

先生からは、いっこく堂のあのネタで「へんな感じ」を受けるのに例えられたけど。

脳の処理時間では普通の人とコンマレベルの差しかないらしいんですけどね、と説明されたのがまたなんとも言えない。

脳すごい。

 

そういう学生さんには、例えば何か資料を指し示したり、メモを書いたりしながら説明すると、

ここに集中すればいいんだよーと分かりやすくなって良いんだそう。

もちろん名前がついた状態の学生への特別なことではなく、これ(口頭だけでなく資料を見ながら説明すること)って誰にだって分かりやすくて有効な方法、というのがいいよね。

 

ほかには「あ-お」「い-こ」「は-ほ」「た-に」のようなひらがながペアで並べられた表が配られて

「さぁ、画面に出てくる文を読んで、問いに答えてくださーい!」というのもあった。

 

でも、出てきた文章(ひらがなだけ)はめちゃくちゃ。

なるほど、似たよな字面の「あ」と「お」や、「は」と「ほ」が入れ替わったり入れ替わらなかったりしてるらしい。

さっきの表は、暗号解読用だったわけか…と。

LDの一例を疑似体験するわけですね。

 

単に文章が読めないだけでなくて、途中で「分かりましたかー?」と答えを急かされる。

(問題自体は、正しいひらがなだと「ねずみとねことうしいちばんおおきいのはどれでしょう?」みたいな内容。)

暗号解読クイズじゃなくて、うまく読めないことによる気持ち悪さや焦り・イライラを感じるのが趣旨ですね。

 

先生はほかにも、あらゆるカタカナ語(しかもPC関係で簡単に代替が聞かない。ネットワークはネットワークだろ?)を繋げた文章を出してきて

「日本語だけに変えて、隣の人に伝えてみましょう!」なんて言い出したりもした。

 

「伝えたいのにうまく言葉が出ない気持ち、分かりましたか?途中であきらめてる方もいましたねえ」

「留学生の人も、こんな感じなのかもしれないですねー!」などと明るく解説。

 

ほかにもいくつか別パターンの一例クイズを出した後

「うふっ、あんまりやると、わたし嫌われちゃいますねっ。

変なクイズばっかりでイライラさせたかもしれませんが、そのイライラや困った気持ちを、みなさんに疑似体験して欲しかったんです。あくまで疑似体験ですけどね」

と言ってこのコーナーを終えていた。

 

先生は「みなさん変なことさせてごめんなさいねー」と言っていたけれど、

ぜーんぶ文章で説明されたのを読むよりも、よっぽど分かりやすかった。

あくまで「疑似」というのはあるけれど。

 

ていうか文字読めなくてどうやって受験に受かるんだろうとか、

ふつうの人でも試験時の他人の鉛筆音がこわくなるとか言うのに受験のときは大丈夫だったんだろうかとか、

そういう疑問は今回はまぁいい。

 

そんなこんなで研修後、思ったこと

 

クイズの例にはならなかったけど、ほかにも

通学中の居眠りで終点始発を行ったり来たりして悩んだ睡眠障害の学生が実際にいたんだとか

スケジュール管理ができずに単位を落としていく学生はただの怠け者とは限らないとか

いろいろお話がありました。

 

そして最終的には「そんな学生さんに気づいたら、わたしたちのいる窓口へぜひ誘導してね」というところで幕を閉じた。

 

カウンセラーさんが帰った後、うちの事務室の正職員が「どうだった?」とパートたちに感想を求めた。

 

出された意見には

「思い当たる子はいるけど、実際にあの窓口に誘導できるかはちょっと…」

「資格もないのに『あなたはみんなと違うからサポートを受けろ』とは言えない」

「元から自覚や診断があれば自発的に相談へ行ってるはず。そうじゃなくて普通に生活できてたグレーゾーンの子に『カウンセラーと話せ』と言うのは、相手の気分を害するのでは?」

というようなものが。

 

おおたも頷く部分はある。

でも「いやいや、そのグレーゾーンの子が、一番やばいんじゃないか」とも思う。

 

だからこそ、その相談室は「学生生活全般の相談を受け付けるよ!」という門の開き方をしていて、

特にカウンセリングが必要だなという子はさらなる個別対応でサポートしてるらしい。

 

相談室のパンフレットには「対人関係に悩んでいませんか?」とか

「なんとなく不安があったり、やる気がでない、なんてことありませんか?」とかも書いてあるし。

 

あとは「高校とは違う!大学生のスケジュール管理を学ぶ会」やら

「今さら聞けないレポートの書き方講座」やら

「つながろう!5回生以上の懇談会」やらときどきポスターを見かけてた会の主催は実はそこだったと知って震えた。

(いま働いてる大学の場合はね。学生団体主催のこともあるよね?)

そういった類の会には縦や横のつながりを作りにくい学生が行くんだろうなとも想像ができるし、もはやサポート網と教育にかける情熱には感心させられる。

入り口のハードルが下がっていれば「もしかしてスケジュール管理が苦手ですか?それなら相談に乗ってくれるところがありますよ」と多少誘導がしやすいし。

 

「グレーゾーンが一番やばいのでは?」については実際に、研修をしてくれたカウンセラーの方も言っていました。

 

 

「発達障害や病気の診断がなくても『今まで親やまわりが自然と助けてくれたからなんとかなっていた子たち』は大勢いる。

でも、その子たちに「あれ?」と気づく日が、泣きながら相談室に駆け込む日が、きてしまう。

それはたいてい、まわりが内定をもらっているのに続く就活中だったり、

卒業論文を完成させるべきタイミングだったり。

遅いんです。もっと早くから相談に来てくれていれば、という子がたくさんいます」と。

 

(医学的?に「グレーゾーン」という言葉があるかどうか知らないけれど、おおたはこの表現を、

もしかしたら一般的な「グレーゾーン」よりさらにライトな層としてとらえているかもしれません)

 

子宮のグレーゾーン

 

わたしは先生のこの言葉や、研修後のみなさんの感想を聞いて、

グレーゾーン云々は、自分が理解しやすいフィールドの「あること」に似ている…と思いました。

男性には伝わりにくいかもしれないんですけど。

生理に似てるなって。

いやいや、突飛な話じゃなくて。

 

生理って、まったく痛くない人もいれば、信じられないほど体調不良になる人もいます。

お腹が痛かったり、腰が重かったり、量が多かったり少なかったり、期間が短かったり長かったり。

いろいろです。

だから女の子たちは、自分の生理は「個人差の範囲」と思いがち。

でもちゃんと調べたら、病名がつくことってけっこうあります。

筋腫とか、内膜症とか、月経困難症なんてのもありますね。

でも、お医者さんに診てもらって「あなたのそれは〇〇です!」と言われない限り、

「生理は病気じゃないし、個人差があるものだから」と普通に生活してる。

友達よりちょっと重いけどまぁ大丈夫、と思いながら。

もちろん、病院に行っても「問題なし」と言われることもあるだろうし、多少問題が隠れていても表面化しないまま終わる人もいるでしょう。

でもやっぱり、場合によっては将来の不妊につながって悩むかもしれない。

早くにしかるべきケアをしていれば、と後悔する日がきてもおかしくない。

 

ほらほら、あらら?

似てません?

 

「婦人科」がなんとなく行きにくい場所だったり、日常生活でなんとなく話題にしくいところも近い。

(おおたのまわりは女子校育ちだからか、けっこう子宮まわりの話をする友達も多いですけど)

 

長々何が言いたかったのかと言うと、似てるねってことです。

そしてどちらのケースでも、無理して「普通」「問題なし」の枠にいるよりも、

現状をきちんと把握して、しかるべきケアをするのが得策な場合もあるよねと。

(普通ってなんだよ!という議論はここではしない。大多数と同じとか、健康体とか、日常生活に支障がない状態、くらいにとらえてほしい)

 

 

 

ではね |ω°)ノ