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横浜女が滋賀で主婦する

日常系雑記ブログ。壁打ちスタイルでやってます。

映画「おしゃれキャット」感想 マリーちゃん主役じゃないやんけ

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マリーちゃん。あの、ディズニー界で女子たちに可愛がられている桃色リボンの白い猫。

キャラだけはいつの間にか知ってたけど、そういや元ネタの映画を観たことがありませんでした。

 

今回はいつも記事に登場するNHKBSプレミアム…ではなく、Dlifeでやっていたので

これはいい機会だと録画した!

DlifeもBSチャンネルなのですが、ディズニーのアニメ(30分アニメとかよくやってる)とか海外ドラマとかたくさんやっているのに無料で見られるので

とっても良心的だなあと思っています。

本当は海外ドラマも手を出してみたいのですが、すでに「シーズンなんちゃら」ばっかりで見る気が起きないのです。

 

では本題、「おしゃれキャット」の感想です。

 

1970年の作品なのでネタバレにはかまいません。

もしよっしゃ自分も見てみよう!と思っている人が読んでも、

想像通りのハッピーエンドになるだけなのでこの記事がさほど問題にはならないと思う。

 

 

あらすじ

 

舞台はパリ。

お独りだけどお金持ちのご年配マダムのおうちに、猫ファミリーと召使の男・エドガーが暮らしています。

 

猫ファミリーは、母ダッチェスと3匹の子どもたち。

兄ベルリオーズ、兄トゥルーズ、マリーは末の妹です。

 

ある日マダムが「自分が亡くなった後のこと…」と弁護士に遺言の相談をしているところをエドガーが聞いてしまいます。

 

「猫たちを任せられるのは、もうエドガーだけ」

「では財産もエドガーに?」

「いいえ。財産は猫たちに継がせ、猫たちもいなくなればエドガーに渡るようにしたい」

 

なんと浮世離れした相談でしょう。

長年仕えたのに、猫以下の扱いを受けたエドガーはぷんぷんです!

おまけにエドガーも中年、いや初老はとっくに超えているようで、子猫たちまで考えると自分が早く死ぬことだってありえると考え、

先に猫たちを消してしまおうと企みます。

 

消してしまえば済む話を「遠くに捨てに行こう」程度で済ますのはまだ良心的なのかもしれませんが、

とにかく猫一家をこっそり遠くへ連れ出し、捨て置いてしまうのです。

 

都会の家猫だった一家は困り果てますが、そこに野良猫オマリーが現れて

パリへの道案内を引き受けてくれます。

さぁ、一家は無事マダムの家へ帰ることができるのでしょうか…?

 

マリー主役じゃないやんけ

 

まずはこの事実をきちんと認識しておきましょう。

 

「おしゃれキャット」の主役はマリーではありません。

主役はお母さんのダッチェスです…!

主役なのにこんなに有名になれないなんて…あまりにも不遇だ、ダッチェス…。

 

このダッチェス、さすがパリのマダムに飼われていただけあってとても気品あふれるというか、神聖な色気さえある人妻猫です。

(ちなみに子猫のパパたちについてはまったくふれられない)

ダッチェスがいなければ、オマリーもこの一家を助けなかったと思うし。

(オマリーは猫というよりも、ライオンとかティガ―みたいな顔をしている)

 

ではマリーはどんなキャラかといいますと、

「生意気で足手まとい」という印象。ひどい。

よく言ってみれば「おしゃまなドジっ子」でしょうか。

 

兄猫とじゃれてるときに「最後に勝つのはレディのわたしよ!」と言ってみたり

オマリーがダッチェスを口説いているのをのぞき見して「あーん、ロマンチックねえ」とうっとりしてみたり。

マリーは、ママに憧れるおしゃまさんなのです。

 

なのですがまだまだ子どもで、パリを目指す冒険道中では

トラックから落ちたり、川に落ちたり、

おまえばっかり足引っ張ってるじゃないか!と言わざるを得ない。

 

正直劇中ではそこまで愛されキャラでもない気がしてしまう。

二匹の兄猫たちも、それぞれ「野良に憧れている」「音楽が好き」というキャラ付けがされていて

特別マリーが目立つかっていうと、そうでも…。

 

劇中で輝くママがなぜこう、日陰になってしまったんだろう。

人妻子持ち設定では、なかなか伸びしろがないからかしら?

マリーちゃんグッズを手に取るカワイイ10代女子たちには、

マリーの未熟性と大人への憧れがお似合いよってこと?

 

そういえば、ディズニーランドにいる着ぐるみのマリーちゃんって

なんであんなに(目つきとか)可愛くないんだろうって思ってたけど

わりと映画に忠実だった…仕方ない…。

(今ぐぐったら、着ぐるみリニューアルされたみたい?ですね。整形とか言われてる。うける)

 

大人の時間にどきどきするぜ

 

そう、前述のとおり主役はダッチェス。

そして、野良猫オマリーとの恋が予感されるわけです。

 

野良仲間とわいわいしたあと、子どもたちを寝かしつけて二人っきりで屋根の上に…

 

おお!大人の時間!!!

 

「子どもたちも可愛いし…」なんて、なんでもないことを話しているのに

徐々に密着ししっぽが絡み合う演出は、やけにアダルトでどきどきするのです。

 

うーん、なんだろうなあ。

話の筋にも似たところがあるし、どうしても「わんわん物語」と比較したくなるんだけど

あのスパゲッティのシーン(こればかりはパスタではなく、スパゲッティと言いたい)よりも

いやらしいんですよね。

 

一通りを経験している大人の男女だからでしょうか。

いつダッチェスの腰にのしかかるかと…

こら子どもには見せられへんで!!!

まぁ、大人が見るからこそなんかドキドキするのもあると思います。

子どもが見ても、マリーの反応通り「わぁロマンチック!」で済むのかな。

ディズニーの中の人たちは、どこまで意識して作っているのやら…。

 

イカれた登場動物たち

 

一家意外の動物は、やけにイカれたやつらが多い気がします。

マダムの家にいる馬とネズミくんはわりとまともだけど、ほかは全滅。

 

特に道中で会う、イギリス生まれのガチョウ姉妹。

イギリスに恨みでもあるんか?ってくらい、このガチョウがイカれてる。

わたしたちもパリで叔父と待ち合わせしてるのよ!とついてくるのだが

その叔父もイカれた酔っ払い。

とにかくみんなそろってやたらハイ。

なんなの!?渾身の食糧ギャグとかも面白いけど、一体どういう描き方なの…!?

 

あと、パリに住む野良仲間のジャズ猫たち

なんていうかキマッてるんですよね…。

ここでおそらくメインテーマの「みんな猫になりたいのさ」って歌になるんですけど

画面も赤・青・緑とか原色でチカチカしだして

「ああ…ああああ…」てなる。

なぜこんなドラッギーな演出に…?

これがディズニーの猫ちゃん像…?

 

でもこの話に出てくるのは、犬ですらもぽんこつ。

ぽんこつ老犬のシーンは、正直ダッチェス一家と直接かかわるわけではないし

中だるみな感じがした。

ただ「わんわん物語」で極端にねこが悪役として描かれたみたいに、

犬猫を対立させる展開から卒業したのは◎。

 

聞いたことある歌がない

 

これが一番、映画にとって痛かったのではないかなと思う。

先ほど軽く触れた「みんな猫になりたいのさ」という歌はわりとキャッチーだけど、

なにせ劇中の使われ方がやたらドラッギーだし…。

ディズニーランドとかでも、全然使われている覚えがない。

 

「わんわん」の方は、保健所で野良犬たちが歌うのもクールで良曲ですよね。

いま歌えって言われてもちっとも思い出せないんだけど、

「なんか格好良かったなあって記憶に残る」だけで良演出なのではないだろか。

 

そして「わんわん」は言わずもがな「ベラ・ノッテ」が大当たりだったと思うんだけど、

大筋話が一緒なわりに、それに相当するものがないんだよねえ。

ダッチェスとオマリーがらぶらぶしているとき、歌がないし。

 

いちゃいちゃするときに音楽が活かされないって、わりと王道から外れますよね?

「べラ・ノッテ」しかり、「愛を感じて」しかりですよ。

 

既視感はあるけどまぁハッピーが一番

 

でまぁ、ディズニーらしく、安心の大団円で終わります。

その終わり方が「あら。ずいぶんハンサムな彼を連れて帰ってきたのねえほほほ」的な感じで

オマリーがマダムの家に迎えられて終わる。

 

見た!見たよこの感じ!

 

わんわん物語で見たよ…!!

(わんわんは1955年の作品なので、もちろんわんわんが先)

 

ダッチェスはマダムとも好きな男とも離れなくて良くて

オマリーも窮屈にはなるけど惚れた女といられてご飯にも困ることもなくて

子どもたちはワイルドで楽しいオマリーがパパになってくれるなんて最高!で…

 

ま、いっか!!!

一家を捨てた財産狙いの執事もやっつけられたし、ハッピーエンド万歳!

 

またドラッギーなチカチカ照明で「みんな猫になりたい~」と歌いながらのにぎやかEND。

「終わりだよ」をあのぽんこつ老犬に言わせたのだけは気に入らないけどね!

猫ちゃんに言わせてやってくれよ…!

 

とまあ、おおたはこんな感想です。

すごく気に入ったか?って言われると

「うん、まあ、人妻のえろさ以外はぜんぶ『わんわんの勝ち』だね」って答えるけど

(「おしゃれキャット」の物語自体すごく好きな人がいたらごめんなさい…)

一回ぐらい見といてよかったなとは思います。

みんな猫になりたい~~♪

 

 

 

ではね |ω°)ノ