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横浜女が滋賀で主婦する

日常系雑記ブログ。壁打ちスタイルでやってます。

金ロー「紅の豚」感想 ジーナさんへの憧れがとまらない

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今年もやってくれてますね、金曜ロードショーの秋もジブリ!

もう春も夏も秋も冬もジブリでいい、とおおた個人は思いますけど。それは無理ですかね。

 

録画をしてても、DVDを持ってても、金ローでやるとつい見ちゃうのがジブリ。

 

先日の「紅の豚」も観ました。

 

ポルコのいつもの名言(飛ばない豚は…)だとか

なんで豚になったのか、最後に人間に戻ったのかとか、

そういうのはまとめサイトでも見てもらうとして

 

ジーナさんについて語ってもいいですか! 

 

 

 

 ジーナがいるから「紅の豚」が好きだ

 

ジブリ大好きっ子のわたしですが、紅の豚、昔はそんなに見ませんでした。

まぁね、紅の豚が一番好き!っていう小学生なんかは

あまりいないのではないかと思います。

宮崎駿も、大人向け(というか自分の趣味?)として作っていますし。

 

そんなわたしが「紅の豚」を好きになってきたのは

ジーナの魅力に気づいたからです。

 

さぁ、ジーナさんのいくつかの名台詞とともに

彼女の魅力とわたしの思いをご覧ください。 

  

「マルコありがとう、いつもそばにいてくれて」

 

ジーナが初登場するのは、お店で歌うシーン。

ほんと、加藤登紀子さんでよかったなって思うよね。

フィオや冒頭のパンイチ幼女たちと対照をなす、ジーナは大人の女なのよ。

魔性でありながらいやらしさのない艶。美しい。

 

で、そのお店の裏?と思われる場所でポルコが食事をしているところにジーナが現れておしゃべりします。

 

「あのアメリカさん、おかしいの。

私を見るなり『結婚してくれ』だって。

だから教えてあげたわ。

私は3回飛行艇乗りと結婚したけど

一人は戦争で、一人は大西洋で、最後の一人はアジアで死んだって」

 

 はい、まず「アメリカさん」という言い方!

地中海の女にとってはアメリカなんて田舎、とでも言いたげなこの感じ!

そういう高飛車大好き!

 

そしてジーナさんの婚姻歴。

ジーナさんちっとも幸せになれない。

と同時に、次々と相手が見つかるなんてさすがみんなのマドンナ。

 

そしてこの会話の区切りで

 

「マルコありがとう、いつもそばにいてくれて。

もうあなただけになっちゃったわね、古い仲間は」

 

 という台詞が出てきます。

マルコ、というのは豚(ポルコ)の本名。親しい仲と分かります。

そして映る古い写真。

そこには顔を塗りつぶした人間だったころのポルコと、ジーナと、ほかに三人の男。

 

・・・おいおい!

もしかしてジーナさん、

仲間内の男性と次々結婚してたってこと!?

死んだ三人の旦那ってこれでしょ絶対!?

と察するわたしたち。

 

でも「ありがとう、いつもそばにいてくれて」が切ないんですよね。

いつもそばにいるのに、一緒(夫婦)になることはなかったこの感じ。

 

あとで話に出てきますが、ポルコはジーナと最初の旦那さんの結婚立会人もしてるんです。

もう、どこの夏目漱石?って感じですよね。

でもポルコがあんなで、ほかに情熱的に求婚してくれるよく知った男性がいたら

その人を受け入れてしまうのも仕方ないと思うの。

  

「マルコ、今にローストポークになっちゃうから。私イヤよ、そんなお葬式」

 

ポルコが死んだかも!と心配するジーナのところへ

本人から「生きてるよん」と電話がくるシーンでの台詞。

 

「いくら心配しても、あんた達飛行艇乗りは、女を桟橋の金具くらいにしか考えてないんでしょう!

…マルコ、今にローストポークになっちゃうから。私イヤよ、そんなお葬式」

 

ジーナさーん!!!

前半の巧みな例えとお怒りからの、

あなたを心配してるのよ…という憂いを帯びたブラックジョーク!!

ブラックジョーク!!大人の女の!ブラックジョーク!

 

そしてこの直後が、本編を見たことない人でも聞いたことくらいはある

「飛ばねぇ豚はただの豚だ」です。

 

ジーナさんはそれに「馬鹿っ!」と捨て台詞を吐いて電話をガチャーンします。

こういうところは、とても女性的で感情まかせ。

クールビューティーってだけじゃない、親しみやすいところもある。

だからフィオとも仲良くなれたんだな、きっと。

  

「ここではあなたのおくにより、人生がもうちょっと複雑なの」

 

ジーナさんの一番好きな台詞。

い ち ば ん 好きな台詞。

これをおじさんの宮崎駿が考えたなんてちょっと悔しい。

「そうですよね。わたしのとこでもちょっぴり複雑です」と、世間話をしたくなります。

(さすがに戦争を経て恐慌中の時代、旦那を三人亡くしてる女性と一緒に語るのはおこがましいけれども)

 

ちょっと前後も見ましょうか!

 

これは、ジーナさんのプライベートなお庭にアメリカ野郎が不法侵入してくるシーンの台詞です。

いっしょにハリウッドに行こうぜ!と求婚するカーチスに

 

「私、あなたのそういうバカっぽいところ好き。

(アメリカ野郎 「本当!?」)

でもダメ。

私いま、賭けをしてるから。

私がこの庭にいるとき、その人が訪ねてきたら

今度こそ愛そうって賭けしてるの。

でもその馬鹿、夜のお店にしか来ないわ。

日差しの中へはちっとも出てこない。

(ここでポルコの飛行艇が上空に。若いころの回想シーンもはさみます)

馬鹿…。

降りないで行ってしまったわ。

また賭けに負けちゃった。

(アメリカ野郎 「まさか。賭けってあの野郎のことなのか?」)

いけない?

ここではあなたのおくにより、人生がもうちょっと複雑なの。

恋だったらいつでもできるけど。

ハリウッドへは、ぼく一人だけで行きなさいね」

 

 「でもダメ」の言い方も最高におねえさまで好き。

そして賭けの話。

「今度こそ愛そう」ってことは、過去に何度も、

「彼のことを素直に愛したい」と思ってたってことですよね。

しかもそんなこと考えてる時点で、もうその人のこと大好きってことです。

 

あと「恋だったらいつでもできるけど」というのも気になるところ。

ジーナさんは明確に、恋する相手と愛する人を分けていらっしゃる様子。

大人なのね。

誰と恋しても誰に抱かれても、ジーナの愛する男は一人だけなんですよ。

 

 

ちなみにこのあと、ポルコがフィオに「おっさんってば、ジーナのこと好きなんだー。やーい」ってからかわれるシーンがあります。

(※これ↑は実際の台詞ではありません)

 

このときのポルコが、思春期かよってくらいムキになっているのと

回想シーンの初々しさもあいまって

 

二人はたぶん、男女の仲ではないのだな?という推測もおおたはしています。

 

いやさ、三十過ぎの大人の男女だよ?

絶対好き合ってるのよ?イタリア人よ?

いくら親友の奥さんになった人で、その後もとぎれなく旦那がいたとしても。

最後の旦那さんの死がわかるまで、行方不明期間(つまりジーナさんは実質独り身みたいなもん)が3年もあったというし。

 

そうなったっておかしくないじゃないですか!!

 

豚さんは、女と遊んでいる風なくせに、こういうところでくそまじめ。

でもそこがいい。

ジーナとマルコの、大人なくせにプラトニックな感じがとても好き。

フィオは勢いでチューするけどね。若いからね。

いいわよ若い子はそれでも。

  

「あなたもう一人女の子を不幸にする気なの?」

 

ジーナさんの二番目に好きな台詞。

終盤、カーチスと一対一での殴り合いのシーンですね。

この勝負に負けると、フィオはアメリカ野郎のお嫁にいかなければならないという設定。

カウントが始まり、立ち上がれない豚に向けた一言です。

 

「マルコ!マルコ聞いてる?

あなたもう一人女の子を不幸にする気なの?」

 

 いちいち豚を本名で呼ぶジーナさん。

もちろんジーナは人間の「マルコ」のころに出会ってるんだから

普通のことなんだけど。

 

そしてこの台詞。

「もう一人」ということは、「少なくともすでに一人」不幸にされた女の子がいるってことです。

ジーナさんやっぱり幸せじゃなかった。

ぜーんぶ豚のせい。馬鹿。

 

ちなみにジーナさんはこの決闘場へ来るまでに、無線をあやつりフェラーリンからの暗号を解読したりしている。

ジーナさんただいい女ってだけじゃない。実力派。

フェラーリンのイケメン具合を話そうと思っていたけど、

もはやジーナさんの話題だけでいっぱいいっぱいなのでそれはやめる。

  

「ずるい人。いつもそうするのね」

 

決闘が終わって「こいつを堅気の世界に戻してやってくれ」とフィオを押し付けられたジーナがポルコに言う台詞。

モテる上につかみどころのない男性って、ほんと、こう言ってやりたくなることが多い。

 

「いつもそうするのね」って言ってからの間と、ジーナさんの表情がまたいいんだ。

 

「いつもそう」と言えるほど、よく知った仲。

そこにある静かな憤りと、不思議な信頼と、積み重ねられた諦め。

 

運転手に言う「出して」の一言さえも、淡々としていて大人に聞こえる。

 

ちなみにアメリカ野郎は、わざと勝たなかったのかな?という描写があるよね。

単純だけどいいやつじゃん、あいつ。

  

賭けの結末 

 

初見で気がつかなくても、ネットで見てから見直した方もいるのでは。

ラストに、フィオの語りが入るんですが

そのシーンでジーナさんの庭の脇に、赤い飛行艇がとまっているのが映ります。

 

よかった。

今度こそ愛せたのかな。

素直に好きな人と一緒にいられてるのかな。

ジーナさんが幸せならわたしも幸せ。

  

たまには見てくれよ

 

「紅の豚」って、なんか知らんけど飛行機でドンパチやるだけでしょ?と思っていた方は

こんな視点で見れば楽しいかもよ、という話。

 

 

 

ではね |ω°)ノ